部屋に案内すると、同室のやつらが立ち上がって敬礼をした。ドンヘもそれにならって「今日からよろしく頼むよ」と歳上らしく挨拶をした
同室の部屋のやつらはドンヘに見惚れていた
言葉にしなくても顔を見ればわかる
俺も相当いけてる方だとは思うが、ドンヘは別格だ。透明感があって男でも惚れるだろう
現に俺がそうだから..
ぼうと見惚れてるやつらに「あんまり気を使わないでくれ」というとロッカーにむかって、荷物を整理し始めた
俺も手伝って片付け始めた
ドンヘのものは着替え以外にもペン達の手紙も入っていた、ペンが恋しいんだなと思いながら
荷物をふとみたとき、動きが止まってしまった
ヒョクチェのものがあったからだ
それはこの前、お見舞いに会ったときのものなのか、始めからなのかはわからないが.....
ドンヘは俺の手が止まったことに疑問をもったらしく「どした?」
と覗き込んできた
俺が眺めてるものをみた瞬間あ~という顔をして「これ、持ってるとヒョクと一緒にいれる気がするだろう?」
まるで恋してるみたいな顔をしてそれにキスをした。
それはヒョクチェの時計だった
俺も見覚えがある.....おしゃれなヒョクチェはいろんなものを持っていてドンヘにもよく貸していた.....
身内のものは俺のものと言わんばかりに
よくドンヘも愛用していたものだった
もちろん俺のものもよく貸したがこの二人は共同生活をしていたのだから当たり前なのだが.....
ついでに言えばキュヒョナもリョウギも一緒だったが.....多分ドンヘはヒョクチェの部屋に入り浸っていただろう.....
わかってはいたことだが、目の当たりにしてショックを受けてる自分に驚いている
「シオナ?」ドンヘが問いかける.....「あぁ~本当だな、ヒョクチェがそばにいると思えば心強いもんな」
するとドンヘは俺の耳元で「今はシオナもいるから実はかなり心強いよ」といたずらな顔をみせてくる.....
ドンヘ、そんな顔しちゃだめだ!俺の歯止めが利かなくなる.....独り占めしたい卑しい心だ
この気持ちは気づかれてはだめなんだ.....
ふふっと笑って「ああ~俺もついてる」
ジェントルマンな対応をしなければいけない
ドンヘの屈託のない顔を見ていると、顔がふにゃけてしまう.....「シオナ、なんか顔怖い.....」
くっ!!お前のせいなんだぞ!!
だめだ、だめだ、ジェントルマン!!
心のなかで言い聞かす俺.....
こんな感じでごめんね、シウォン笑
まだまだ続きます