俺はドンヘと少し離れた方がいいのかもしれない
ふと、そんなことを考えて部屋にいると
ドンヘがコーヒーを両手にやってきて、「はい、シオナ」と.....
「どしたんだ?考え事か?」
覗き込むように俺をちゃかしてくる
きっと暗い顔をしてしまっていたんだろう
「あ~いや、別に」するとドンヘはコーヒーをおくと俺のほっぺをつまんで「いつも感謝してる
ありがとう」とそして、優しく抱き締めてくれた
ドンヘからそんなことをしてくるのは珍しいし
思わず俺は目を閉じてドンヘの温かさ、ドンヘの匂いを感じていた
しばらくそうしてくれていると自然に目に涙がたまってきた
ドンヘが離れると同時に「な.....なんで、泣いてるんだよ」あたふたしだした
俺は口をぐっと紡ぐと今度は俺の方からドンヘを引っ張って抱き締めた.....
今度はドンヘが驚く番だった
「シ....シオナ?」
「しっ!だまって.....頼むから.....」
ドンヘは大人しく俺に抱き締められたままだ
普段からよく俺はドンヘを抱き締めるし
抵抗してもどうにもならないことをドンヘはよく知っている
そう、俺はこう見えて実はかなりのさみしがり屋のあまえん坊なんだ.....
ドンヘはそれを知っているから、いつもされるがままになってくれる
俺は「ドンヘ、すぐに帰ってきてくれ!」
ドンヘは「わかってる.....すぐ帰るから....なっ」俺は頷きながらようやくドンヘを解放した
ドンヘはいつもの優しい笑顔で「甘えたさんだな」おでこを指ではじいた
「へへっ」はにかみながら笑うと
「行ってくるよ.....」
「あっ、ドンヘ
.....」ドンヘが行こうとしたときに呼び止めて
ダメもとでほっぺにキスをせがんだ
やれやれとした顔をしたが
戻ってきてくれて「しゃがんで.....」
俺の顔が一気に明るくなったと同時に軽くキスをしてくれた.....
ふふっと笑うとドンヘは行ってしまった
もしかしてドンヘは俺の気持ちをわかっているのかもしれない.....嫌な予感がしてきた.....