あれからそんなに変わったことはあまりない
しいていえば前よりも甘えてくれるようになった感じだけだ.....
いや、前からもそうだったから.....俺の方が考え込むことが多くなってしまった
そんな俺の事など気にする様子もなくいつものように笑顔でやってくる
「シオナ、今日の公演さ終わったあと時間あるかな?」んっ?なんだ?デートか?
「実はヒョクがソウルに来るらしいんだよ、でさ一緒に会いに行かないか?」
やけに嬉しそうな口調だ
「あ~いや、会いにいくってか、ご飯食べにさ」
俺の顔を見て言い方を変えたのか
俺はなるべく平静を装って「もちろんさ、俺も会いたいからな」
ドンヘの顔が急に明るくなって
「じゃ、終わったら」手をあげて出ていく前に急に立ち止まり戻ってきていきなり俺の頬にキスをした.....「じゃ」
にっこり笑うと出ていってしまった.....
なんだ?俺に配慮か?
ドンヘを好きになればなるほど嫌な男になっていく気がして「くそっ!」小さく舌打ちすると持っていたスマホを放り投げた
公演も終わりドンヘがこっそり「着替えたら行こう」
着替えをしようと部屋に戻るとすでにドンヘが着替えを終えてベットに座ってスマホを触っていたやれやれそんなに早く行きたいか.....いつもはのんびりなのに
そう思いながら着替えを始めたが
急に俺の中の邪悪な気持ちが出てきた
スマホを触っていたドンヘの手を遮ってそのままベットに押し倒した
ドンヘは驚いた顔で目を真ん丸にして俺を見てる
「ドンヘ.....」俺はドンへの顔に自分の顔を近づけていく.....両手を押さえられてるしドンヘは観念したのか目を瞑った.....
その顔を見たときにドンヘの首筋に優しくキスをしてドンヘを引っ張りあげた
ドンヘがなにか言う前に「俺はお前を傷つけない、お前をただ守りたい、それだけなんだ」
ドンヘが背中越しに俺に抱きついてきた
あ~だからそんなことするな.....俺の中の雄が出てくるじゃないか.....理性を保つのに必死だ
前からドンヘの背中をトントンと優しく叩いて
「用意しなくちゃな」
シオナ、男前すぎ